保証人・後見人の準備はできていますか?
(一社)人生安心サポートセンターきらり
理事長 橋口 貴志さん
一般社団法人「人生安心サポートセンターきらり」は、老後の保証人や後見人、逝去後のサポートなどを行う会員制の非営利団体で、広島を中心に活動する弁護士や税理士、起業家などが中心となり、2011年に設立しました。
現在までにのべ300名以上の会員さまに入会いただいており、保証人引き受けが300件以上、任意後見契約も100件を超える実績があります。
私たちは地域に密着した団体として、高齢者の方が「安心して最期まで自分らしく生きる」ためのサポートをさせていただいています。また、きらりは法人ですので、それら質の高いサービスを数十年にわたり安心して受けていただけます。
私たち誰もが歳を重ね高齢になると、突然の病気やケガ、入院、認知症など、不安なことが増えてきます。一人暮らしで、困った時にすぐ頼れる方がいない場合など尚更です。
そこで私たちが、会員さまのサポーターとなり、日常生活での不安を少しでも和らげ、心配事を解決していくお手伝いをします。
例えば、地域包括支援センターやケアマネジャーと連携をとりながら、安否確認を含む定期的なコミュニケーションをとらせていただいたり、「役所に提出する書類の書き方がわからないから手伝って欲しい」「家の片付けや不用品の処分をして欲しい」「高齢で山登りができないのでお墓の掃除をして欲しい」など、日常生活で不便を感じるあらゆる相談を受け、専門業者の協力を得ながら対応させていただいています。
また、病院に入院したり高齢者施設に入居する際には連帯保証人や身元引受人を求められることがありますが、引き受ける親族がいない場合、きらりが親族の代わりとなってお引き受けします。
入院や入居時の手続きはもちろん、受診の付き添いをして担当医師の説明を一緒に聞いたり、手術時の待機、そして万が一の緊急連絡先としての役割を担います。退院後もひとりではなかなか不便なことが多いため、介護ヘルパーを手配するなど、安心して自宅療養に専念できる環境づくりにも気を配ります。
本来、ご家族やご親族など、近くに頼れる方がいらっしゃる場合であればいいのですが、最近はいろいろな事情で頼れる方がいない、もしくは遠く離れているケースも少なくありません。そんな時、家族の代わりになって私たちきらりがサポートさせてもらっています。
お子さまのいないご夫婦のケースですが、末期がんと診断されているご主人が軽度の認知症を発症されている奥さま(86歳)を心配されて相談に来られました。自分が亡くなった後、ひとりで残る奥さまの財産管理や生活面でのサポートをお願いしたいとのことでした。
依頼されたご主人が逝去された後、奥さまの安否確認を継続的に行っていましたが、認知症が重度化したため、家庭裁判所に申し立てを行い、きらりが任意後見人となりました。(後見人には、判断能力が低下した方の財産管理やその他契約手続きをするなど、日々の生活をサポートする役割があります)
そして、自宅マンションで住み続けたいという奥さまの希望を叶えるため、次のようなサポートをスタートさせました。
任意後見人としてサポートを続ける中、奥さまには認知機能のほか身体機能にも少しずつ衰えがみえますが、今後も奥さまの希望に寄り添ってサポートを続けていきたいと思っています。
実はこの後見人制度には法律上できることに限りがあります。例えば、後見人の権限は本人の逝去により終了するため、逝去後の手続きなどは困難です。きらりでは、制度でカバーしきれない事柄についても事前・事後のチェックをしながら、連帯保証人の引き受けや身元引き受け、逝去後の事務もお引き受けしています。
また、最近では特殊詐欺の被害に遭われる高齢者の方も増えています。歳を重ねることで判断能力が低下したり、認知症を患ったことで多額の被害に遭われる危険性も増えてきます。任意後見人の契約は認知症などが重くなってからでは契約ができないため、お早めにご相談ください。
きらりは会員制の団体です。ご入会いただくことでサービスを受けていただけます。
コースには「きらりファミリー安心コース」と「親族共同サポートコース」の2つがあります。
保証人や後見人、葬儀のことまでトータルでサポートをご希望の方は「きらりファミリー安心コース」を。ご親族が遠方のため、日常生活のサポートをご希望の場合は「親族共同サポートコース」をお選びください。入会金はどちらも20万円。契約金、月額会費などはサービス内容によって異なりますので、お問い合わせいただければと思います。