葬祭

看取りという選択

自分らしく最後を迎えるために

広島自宅葬儀社 代表 廣田 篤さん

●看取りとは

 無理な延命治療をせず、高齢者が自然と亡くなるまでを見守る日々を過ごすことを看取りと言います。残された時間を大切にする、人としての尊厳を保ったまま亡くなる事が近年は重要視されています。

 ターミナルケア(終末医療)は終末期に治療や看護を行うもので、日常生活を中心にケアを行う看取りとは異なります。緩和ケアは、肉体や精神の苦痛を緩和するのが目的で治療や支援を進めていきます。延命治療を受けている方も行うため、こちらも看取りとは異なります。

●在宅での看取り

 「人生の最期は自宅で迎えたい」と考える方は多く、広島県でも約6割(※1)の方が望まれているそうです。しかし実際に叶った方は14.8%(※2)となっています。要因としては家族に迷惑をかけたくない、往診してくれる医師がいないなどの理由が考えられます。

 最後の時を自分たちのペースで過ごせる自宅は、これからも注目され、政府もそれを支援する形で動いていますので、今後さらに環境整備が行われるものと考えられています。ご本人の想いを尊重することも大事ですが、ご家族の体調や精神の安定も重要な要素になります。

 また、ご家族だけでお悩みになるのではなく、今日も広島県内の各地域で訪問診察医、訪問看護師、ヘルパーさんがチームになって一生懸命ご家族のために尽くされています。頼もしい存在です。

(※1)『平成28年度 広島市 市民意識調査』参照 (※2)『平成28年度 厚生労働省 人口動態調査』参照

●看取りの選択

 看取りは自宅で迎えるのか、病院のほうが良いのか。答えは人それぞれで、どちらが心穏やかに過ごす事が出来るか。これを基準に判断してみると良いと思います。
 24時間いつでも医師や看護師に助けを呼べる体制のほうが安心だと思う方もいれば、自宅にいた方が精神的に落ち着くと日々を楽しく過ごせる方もいらっしゃいます。
 どこの場所で看取りを選択しても家族と過ごすことが、ご本人様らしい最期を迎える事が出来るはずです。