「魂の通った仕事をしたい」
明治25年の創業以来、今に引き継がれる思い
山口石彫株式会社 佐々木栄治さん
山口石彫株式会社 本社
御建神社(東広島市)の石柱
創業者の山口市太郎の名前が刻まれている
当社は明治25年に、山口市太郎が創業した古い歴史を持つ会社です。
もともと石工職人だった山口市太郎は、旧国鉄からの依頼で、関西から下関へと続く駅の乗降場の基礎工事に携わっておりました。下関でその役を終えますが、西へと進んできて東広島まで来たとき、地元住民から熱い要望を受けたことが創業のきっかけとなりました。
当時は、墓石だけでなく、神社仏閣などの建碑にも携わっており、現在もその石積が御建神社などに残っております。「地域に愛され、貢献してきた」ものが現存していることは、当社社員の誇りでもあります。
また、石工職人として「魂の通った仕事がしたい」という思いは、創業時から127年間変わらず、今に引き継がれています。
現在山口石彫は、墓石・墓所の販売施工のスペシャリスト。制作・修理・コンサルティングも行っています。お墓のことに関するお悩み事があれば、何でも私たちにご相談いただければと思います。
2018年7月、西日本を襲った記録的な豪雨。広島地方も甚大な被害を受けました。家屋のみならず、お墓や墓地も土砂に埋もれるなどの被害に合い、困られている方からのご相談も多数寄せられました。
ご依頼を受けましたら、まず現地に足を運び調査を行います。その後、被災規模に合わせた修繕計画を練って、ご提案いたします。事前に修繕方法と修繕費用を施主さまに説明し、ご納得いただいたうえで修繕作業を開始。この度の豪雨災害で多かったのは、土砂に埋もれたケースでしたので、墓所に流れ込んでいた土砂を撤去し、まずは、大切なお遺骨を取り出す作業を行いました。取り出したお遺骨は、修繕が終了するまで寺院、もしくは当社でお預かりすることも可能です。
次に、泥などで汚れた墓石は一旦工場へ持ち帰り、プロの手で綺麗にクリーニングいたします。割れるなど破損している場合は、ご希望にあわせて、修繕もしくは新しく作り直しをいたします。
年代の古いお墓では、免震対策などが不十分なケースが多いので、基礎部分からきちんと直して、墓石を設置いたします。最後にご遺骨をお戻して修繕完了となります。災害の有無にかかわらず、古くなったお墓のリフォームもお任せください。
JR西条駅すぐ近くの御建墓地は人気の好立地
120年以上の歴史を持つ当社は、これまでさまざまな墓所や墓石のご相談を受け施工してまいりました。墓地の種類(公営・民営・個人)や場所(山の上にあるなど)によって手段も手順も異なります。
場合によっては、墓所が崩れたなど大規模な災害により、土地の権利関係で思わぬトラブルになることも。そうしたときでも、きちんと弁護士に依頼するなど、山口石彫では、施主さまの気持ちにしっかり寄り添いながら、修繕のお手伝いを行っております。
「こんなことでも相談していいのかしら」と思われずに、なんでもお気軽に相談していただきたいですね。