お墓・霊園

家族そろってお墓参りに行こう

先祖や故人を敬って感謝するという気持ちが一番大切です。

安芸城北霊園 中谷 正幸さん

 ご先祖さまに感謝の気持ちを込めて、静かに手を合わせる。お墓参りは、祖先の霊を供養する大切な行事として欠かせないものです。でも最近では、家族でお墓参りという光景も少なくなっているようで、少し寂しさを感じます。
 今回は、お彼岸の意味やなぜお墓参りをするのか、お話ししたいと思います。

●お墓参りをするタイミングはいつでしょうか?

 お墓参りですが、いついつにと決まっているわけではありません。あえて目安とすれば、命日、春分の日と秋分の日、そしてお盆でしょうか。それに加えて月命日とお正月です。絶対にこの日に参らないといけないというわけではなく、中には毎日来られている方もいらっしゃいます。お参りをしようという気持ちが何よりも大切です。


安芸城北霊園(広島市東区戸坂)

●なぜお彼岸にお墓参りをするのでしょうか?

 仏教では、太陽が真東から上がり真西に沈み、昼夜の長さが同じになる春分の日と秋分の日を挟んだ前後3日間を「彼岸」と呼びます。「西方浄土」と言って、西にあると言われている極楽浄土に思いをはせ、極楽浄土に迷いなくたどり着けるようお祈りをする日です。特に秋分の日は先祖を敬う日なので、是非お墓参りをしましょう。

●お墓参りをする時、大切な気持ちは何ですか?

 先祖や故人を敬って感謝するという気持ちが一番大切です。お墓の前で手を合わせますが、合掌は、仏と合体し結ばれているという信仰の心だと表現されています。両手を合わせることで心が落ち着き、感謝の気持ちが沸いてくることでしょう。

●お墓のお掃除の仕方は?

 お墓が汚れるのはホコリなどが原因です。そのため、花粉が飛ぶ時期が一番汚れる時期となります。墓石にも密度の粗いものと細かいものがあり、その密度によって汚れやすいもの、汚れにくいものに分かれます。やはり密度が粗いものの方がホコリで汚れやすく、汚れをそのままにしておくと、だんだんシミになってしまいます。花粉や黄砂がひどい時、あるいはその後に掃除するのが一番いいと思います。

 洗い方ですが、水をかけてスポンジ等で洗い、最後に乾拭きをしてください。特に寒い地域では墓石のためにもこの乾拭きが大切です。ロウソクをお墓参りで使った際に、ロウソクのロウがお墓に落ち、その油が墓石に染み込み黒いシミになってしまいうことがあります。ロウが落ちたなと思ったら必ず拭いてください。もちろんお酒やジュース等も同様です。お墓を綺麗に洗うということも供養の一つです。最低でも年に1回か2回は掃除してほしいなと思います。


法事や法要など無料で利用できる分院

●こちらはとても綺麗な霊園ですね。

 春に来ていただくとこの霊園の良さが一番よくわかります。というのも、春にはウグイスがたくさん遊びに来て、美しい鳴き声を聞かせてくれます。お客様と電話をしていても、「電話口からウグイスの声が聞こえる」と言われるくらいです。そして、墓園を囲む桜も花を開き、お墓参りをしながらお花見も楽しめます。霊園内に東屋がありますので、休憩をしながら花を愛でる人も結構いらっしゃいます。

 ご覧のように見晴らしも良く芝生も広がっていますので、天気のいい日にはお散歩がてらにお参りされる方もたくさんいらっしゃいます。

 霊園の周りを車道がぐるっと一周しています。距離にして400メートルくらいでしょうか。駐車場に車を停め、5周ほどウォーキングをされて帰られる方もいます。霊園というより、公園として親しんでいただいているのかなと喜んでいます。

 私自身もお参りされる方への感謝の気持ちを込めて、お墓にお供えされた花の水やりを日課にさせていただいています。

●法事や法要に利用できる施設もありますね

 霊園内の分院では法事や法要に利用していただける拝殿を設け、無料でご利用いただいています。広島駅から車で11分(※)ほどとアクセスも良く、駐車場も58台停めることができます。お墓や分院までフラットな敷地ですので、車椅子の方も安心してお参りできます。「坂や階段がなくバリアフリー」それが、うちの霊園の一番の魅力です。

 先祖を敬い、今の自分があることに感謝する。ぜひ、みなさんもご家族でお墓参りを楽しんでください。

※広島駅から現地までの距離約7,300mに対して、車で時速40kmで走行した場合の所要時間であり、交通事情により異なります。